各    位

日  本  電  産  株  式  会  社
広報宣伝部長   生 島 志 朗

 

当社は2月15日に取締役会にて決定した役員人事につき、同日記者会見を開催しました。記者会見における当社取締役の発言要旨は以下の通りです。

 

永守重信 新代表取締役会長(最高経営責任者)*

1973年の創業以来45年間社長を続けてきたが、1兆円企業になった2015年の時点でまずは社長職(最高執行責任者=COO)のみ後継に譲りたいと思っていた。私の求める後継人材の決定が計画より3年遅れたが、吉本という実績を伴った若く意欲的なプロ経営者が出てきたので、譲ることにした。
当社は同族企業を否定しているので息子に譲ることはないが、中長期の高い成長を持続させていくためにも息子と同世代の若い人に譲らないといけないと思っていた。2030年売上高10兆円を実現するための経営体制を作るため、新社長には、あくまで業績結果次第ではあるものの、10年は続けてもらいたいからだ。
吉本は入社後3年ではあるが、前職も含め経営経験は豊富だ。私は自身の経験から、業績の悪い会社の再建にこそ経営者の本当の経営力が顕れると信じているが、日本電産トーソクの業績をわずか1年で急回復させたのに続き、2年足らずで停滞気味であった車載事業本部の成長を加速させた。その再建の手法とスピード感は私の経営に非常に近く、また、経験してきた事業の規模は50歳当時の私と比べて優るとも劣らない。
ただ強く申し上げておくが、自分は辞めるわけではなく、会長兼最高経営責任者=CEOとして引き続き先頭に立って2030年の10兆円達成まで経営の舵を取るが、世界43カ国から更に拡がっていくであろう経営を適切に分担する必要がある。海外関係、特に買収企業のPMIを中心に、私が直接担当しなくても任せられる仕事のまずは3割程度を分担してもらい、その後、どこまでも業績結果を見ながらであるが徐々に割合を引き上げ数年かけて逆転させ、その実績を見て将来的にはCEOの引き継ぎも考えている。自分の後継者を自分以上に育て上げることが私の最大の責務であり、今後数年間、特に過去にない情熱を注いでいきたい。ただ、間違っても株主、お客様、仕入先、社員等に失望感を与えるような経営体制に向かうことが絶対ないよう、創業者の意地と信念をかけて全力投球していくことをお約束申し上げる。

 

吉本浩之 新代表取締役社長執行役員(最高執行責任者)**

どこまでも愚直に当たり前のことを当たり前にやりきる。人よりも目線は高く、人よりも早い時間軸で、気概と執念をもってできるまで徹底的にやりぬくという永守経営の哲学に惹かれて入社した。いつかはという思いも持っていたので、社長を拝命することとなり光栄に感じている。
2030年売上高10兆円の目標をやりきるため、多くの企業が陥る大企業病にかかることなく、今起こっている技術革新の大波をしっかりと捉えて成長のスピード感を上げていきたい。オペレーションの海外シフトの進展に伴って、全体のベクトルはあっているもののスピード感にばらつきがあるので、私が世界中を飛び回ってグローバル成長を加速していく。
現場に入り込み、どうしてこんなに稼働率が低いのか、どうして一人ひとりの作業者の動きが遅いのかと、同じ目線で考え再建ビジョンとその工程表を作ってチームと一緒に細かくレビューしていく。その過程で、小さな成功をきっかけに一体感が生まれ、一気に挽回のスピードが上がる瞬間が訪れる。私はそうやって問題のある事業を立て直すことをライフワークとしてやってきた。そういう丁寧なコミュニケーションをグローバルに展開したい。
私は自動車関連の事業を中心に経験してきた。車載事業は2030年10兆円の中で4兆円という青写真を描いておりEV関連の駆動モータを中心に組み上げていくが、家電の省エネ化やロボット関連といった他分野においても、ハンズオン、マイクロマネジメント、そしてチームワークという経営の基本は何も変わらない。モータを中心に当社が成長し、当社が成長することで社会に貢献していく。そうすることで「グローバルエクセレントカンパニー」として100年以上続く会社となる、その礎をリーダーとして全経営陣の力を結集し一致団結して作っていきたい。

*, ** 新役職はいずれも2018年6月20日付(予定)

以上