ソリューション事例紹介

超大型噴水ポンプ用ACモータ

高出力揚水ポンプ用モータのスラスト力に耐える
高強度かつ長寿命モータの開発。

NEEDS
高出力揚水ポンプ用モータの課題であるスラスト力に耐える
SOLUTION
中空シャフト構造と高強度のベアリング、高度な潤滑システムで解決

世界第二位、北米一位の高さの噴水を吹き上げるポンプ用モータ

Nidec Motor Corporationはさまざまなモータを開発・製造していますが、その代表的な用途として上げられるのが、揚水ポンプ用モータです。上水道、下水道、農業潅漑、噴水などに使用されています。噴水といえば、イリノイ州イーストセントルイス市のゲートウェイ・ガイザーが有名ですが、世界第二位、北米一位の192mの高さまで水を噴出するポンプ用垂直モータもNidec Motor Corporationの製品です。このモータの特徴は、高出力揚水モータでしばしば問題となるプロペラの揚力によって生じる軸方向の応力=スラスト力に耐える構造となっていることです。噴水ポンプには800馬力のモータが使用されていますが、800馬力程度でも時に4トンから6トンほどのスラスト力が発生します。このスラスト力に耐えるために中空シャフト構造と高強度のベアリングを使用し、潤滑システムも油膜切れにより焼き付きが発生しない構造となっており、20年間トラブルフリーで運転を続けています。

噴水を吹き上げるモータは800馬力、軸にかかるスラスト力は数トンにも及ぶ場合も

大規模潅漑施設やガス・オイル設備等で活躍する揚水ポンプ用モータ

もうひとつ、Nidec Motor Corporationの名を高めたモータがロシア・ソチ市に設置された人工降雪機用のポンプモータです。このスキーリゾートで稼働する人工降雪機にも1000馬力のモータが発生させるスラスト力に耐え得るモータが使用されています。同じようにスラスト力に耐性のあるモータは、カリフォルニアの大規模潅漑施設でも使用されていますが、他にもNidec Motor Corporationのモータはガス・オイル分野向けにおいても多く使用され、中には40年以上もトラブルフリーで稼働を続け、社会インフラの一部として市民の生活を支えているモータもあります。
最近、さまざまな分野でIoT活用が話題となっていますが、日本電産グループでは実際にプレス機にセンサを取り付け、センサから収集したビッグデータを解析することで故障の予知を行う仕組みを構築しています。こうした故障予知の仕組みは、世界中の日本電産グループに展開されていく計画ですが、Nidec Motor Corporationが事業を展開する上下水道、ガス・オイル分野もIoT活用の場としては最適なフィールドであり、今後はIoT導入に向け積極的に取り組んでいく予定です。