2014年度特集 - 世界No.1の総合モーターメーカーだからできる貢献

1. 世界の電力不足を解消する

Our Challenges

省エネ・創エネに貢献します

日本電産グループは、「精密小型モータ」「車載用」「家電・商業・産業用」「その他の製品」の4つを柱とする事業を展開しています。すべての事業分野でより高効率なモータや関連機器の提供を行うとともに発電分野にも進出、省エネ・創エネに貢献します。

世界電力消費量の約半分はモータの動力

新興国を中心に爆発的に電力消費量が増える一方、石油等電気をつくる資源の確保は難しくなってきており、世界はかつてない深刻な電力不足と向き合っています。中でもモータによる電力消費量は、世界で使用される全電力量の40%~50%※1、日本では約55%※1を占めるといわれており、電力不足の解消には、より効率の高いモータの普及が不可欠です。欧米ではすでに、国際規格であるIE2※2(高効率)、IE3※2(プレミアム効率)レベルに満たないモータの販売を規制する動きが始まっています。日本でも2015年から産業用モータにおいてIE3基準に対応する「トップランナー制度」の導入が決まり、国を挙げて高効率・省エネモータの普及が進められることになります。


※1  参考 一般社団法人日本電機工業会「トップランナーモータ」
※2  IE2、IE3:IEC(国際電気標準会議)で規程される規格

高効率・省エネ製品の普及が世界のCO2排出量を低減し
化石燃料からの脱却に貢献する

より需要の高い分野へ 「ビジョン2015」の推進

日本電産グループは、世界トップの総合モーターメーカーとして、事業活動を通じて世界の電力不足解消とCO2排出量低減に貢献することを目指しています。中期経営目標「ビジョン2015」では、とりわけ高効率化・省エネ化が求められる車載・家電・商業・産業分野に焦点を当て、自律成長とM&Aを基軸とする事業拡大に取り組んでいます。
また、さらなる高効率を実現するSRモータの開発も進めてきました。SRモータはエネルギー効率が高い上にシンプルで堅牢なことから、ショベルカーのような大型の建設用重機や、農業機械分野での需要が高まっています。IE3対応モータとともにSRモータを世界に普及させ、産業分野における電力消費の削減に寄与したいと考えています。


産業用、家電用の高効率モータの普及に挑戦

〈 産業用モータ・SRモータ 〉

日本のモータが1年間に消費する総電力量の約66%※1が産業用モータに起因すると推計されています。それだけ大きな影響を及ぼすにも関わらず、現在、国内で使用されている産業用モータのほとんどがIE1(標準効率)レベルに留まっているのが現状です。IE3(プレミアム効率)対応モータを使うと1台あたり年間約7%もの※1省エネ効果があるとの試算もあり、省エネに大きく貢献することができます。世界で最も厳しい規制を設けるアメリカにはIE3に相当するNEMA規格※2があり、当社は2011年からこの規格に対応した産業用モータ「NEMAプレミアムモータ」を発売しています。


※1  参考 一般社団法人日本電機工業会「トップランナーモータ」
※2  NEMA:米電気機器工業会


〈 家電用・エアコン用ブラシレスDCモータ 〉

電力消費量の総量低減に加え、ピーク電力を抑えることも重要です。日本では、家庭を含む全体の電力需要が最も大きくなる夏(7月から9月)、エアコンによる電力消費が在宅世帯消費電力の半分以上に達します。エアコンの高効率化がピーク電力低減に大きく寄与することは間違いありません。
日本ではほぼすべての世帯に省エネ効果の高いインバータ・エアコンが普及しており、そのエアコンの高効率化に欠かせないのがブラシレスDCモータです。現在、国内のインバータ・エアコン用送風モータの約半数に当社グループのブラシレスDCモータが使われています。国外においても、世界エアコン市場の半分以上を占める中国の大手エアコンメーカに対し、ブラシレスDCモータの販売を伸ばしています。普及が待たれる新興国では、送風モータだけでなく、コンプレッサと合わせてモジュール化した高効率製品を現地のエアコンメーカに提供し、電力削減と人々の生活向上に役立ちたいと考えており、現在、中国、そしてインドで、エアコン関連モータ工場の建設を進めています。


 出典 資源エネルギー庁推計

省エネからインフラへの貢献まで

創電から配電までスマートグリッド事業への挑戦

電力不足を解消するには、化石燃料だけに頼るのではなく、太陽光や風力といった再生可能エネルギーを含む「未来のエネルギー」を考えていく必要があります。当社グループは、高効率モータによる“省エネ”だけでなく、さらに踏み込んで“創電”分野でも寄与したいと考えています。
2012年6月、イタリアのAnsaldo Sistemi Industriali S.p.A(. 現Nidec ASI S.p.A. 以下ASI社)をグループに迎えました。ASI社は、150年以上にわたって船舶や鉄道車両を中心に、発電から送配電に至る電気システムの開発と効率化技術を磨いてきました。現在、「太陽光発電先進国」といわれる欧州を中心に太陽光発電プラント建設の実績を重ねています。自然エネルギーによる発電から送電までを担い、スマートグリッドを実現していきます。

 

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