新分野への取り組み

AGVシステム

機能を高度化させ、物流分野という新たな市場開拓を目指す

現在も、さまざまな製造現場で活躍するAGV(Automatic Guided Vehicle:無人搬送車)ですが、今後大きな成長が望める市場が物流向けAGV。コンビニ向け配送センター、ネット通販用配送センターなど、多品種小量かつ多頻度配送という流れは依然として強く、一方で人件費の高騰、人員の確保が難しくなりつつあるという状況からAGVニーズが大きく膨らんでいます。物流倉庫向けというニーズは、これまで製造現場で求められて来た仕様とは異なり、比較的小型、静粛性、ガイドレスという特徴を持っています。もともとトンオーダーの荷重を前提とした製造現場向けAGVとは異なり、人間の代替として搬送を担うため荷重は数十kgレベル。また稼働する環境が倉庫ということで、製造現場と比べ静粛であることを求められます。さらに、これも人間の代替ということでガイドとして機能する磁気テープを床に貼り付けることなく、レーザーレーダや画像認識技術を応用し障害物を除け、簡単なティーチングで倉庫内を自由に移動できる機能が求められています。

部品だけでなく、ユニットレベルでの提供も可能。

倉庫向けのニーズに対して、日本電産グループでは、ブラシレスDCモータ、高精度減速機、センサというアセットを統合し、部品レベルだけでなく、ドライブユニットなどのユニット単位での提供も可能な体制を整えました。とくにブラシレスDCモータと精密減速機のアセットについては世界をリードする高度な技術によるものであり、その競争力は非常に大きなものとなっています。また、ガイドレスで走行するだけでなく、物理的に連結することなく隊列走行が可能な追尾機能や人間の動きを補助するアシスト機能、各部の振動やノイズのデータから故障予知を行ったり、位置データ・走行データを収集・分析し効率的な運行計画を立案するなどのIoT機能を持つsmartAGVという新しいカテゴリのAGVの開発も進められています。静粛性の獲得によって、医療機関、美術館・博物館などの環境での稼働も考えられ、その潜在需要は非常に大きなものがあると予測されています。

物流倉庫で人間を代替するSmartAGVによって物流倉庫は大きく変革。