ニデック、データセンターの設計柔軟性を高める新製品「STC 1.0」プロトタイプを開発
2026.06.02
~サーバーの要求仕様に合わせ、CDUを最大5段まで積層し、冷却能力の最適化が可能~
ニデック株式会社(以下、当社)は、データセンターのサーバー実装計画や熱負荷仕様に合わせて冷却能力をカスタマイズ可能な、Open Compute Project(OCP) 準拠のCDU(※1)を積層した新製品「STC 1.0」のプロトタイプを開発いたしました。本製品は、最大5段までの積層構造を採用し、導入されるサーバーの冷却要求に応じてユニット数を柔軟に選択できる次世代の液冷ソリューションです。当社は、2026年6月に開催される「Interop Tokyo 2026」(日本・千葉)および「IDCExpo 2026」(中国・上海)にて初公開を予定しています。
生成AIの普及に伴い、データセンターに導入されるサーバーの熱密度は年々上昇しています。これに対し、冷却能力が固定された従来のCDUでは、将来的なサーバーの入れ替えや高密度化を見越し、あらかじめ高い冷却能力を備えた設備を実装する必要がありました。当社は、こうした将来の拡張性への対応と、導入時の最適構成の維持を目的として、積層型のCDU「STC 1.0」を開発いたしました。
本製品の特長
1.サーバーの熱負荷仕様に応じたスケーラブルな冷却能力
- 設置されるサーバーの熱負荷仕様に基づき、In-Rack CDUを最大5段まで積層し、最大1MWの冷却能力を提供可能
- コンテナ型から大規模データセンターまで、多様なサーバーの実装計画に合わせた柔軟な設備設計を支援
- ラック仕様のカスタマイズにより、最大8段、最大1.6MWまでの高容量冷却にも柔軟に対応
2.メンテナンス性と信頼性の両立
- 各段のCDU独立構成による、システム全体の信頼性と保守作業の効率化を実現
- CDUの冗長構成により、サーバー稼働状態を維持したメンテナンス作業が可能
今後は、本プロトタイプの展示会出展を通じて、データセンター事業者やサーバーメーカーからのフィードバックを収集し、商用リリースに向けた開発を推進します。当社は今後も、高性能液冷ソリューションの供給を通じ、持続可能なAIインフラの構築に貢献してまいります。
※1 CDU:Coolant Distribution Unit の略。
お問い合わせ先:https://one.nidec.com/spms_webinquiry
ニデック株式会社 小型モータ事業本部(TEL:075-935-6501)