事業による環境負荷低減

水管理

当社は、環境保全活動中期計画を策定・推進しており、その中で事業による環境負荷低減の重点項目のひとつに「水」を挙げています。取水・使用・排水、各段階において、環境負荷を最小限に抑えるための取り組み(水資源の保全)を実施しています。また事業活動を継続していくための取水・排水リスクの把握や、取水・排水による周辺地域及び水源地域への影響の把握といった水リスク管理に取り組んでいます。

水使用量・排水量の削減

水は人々の生活や産業にとって欠くことのできない最も貴重な資源であり、海水や氷山・氷河を除くと地球上で実際に利用可能な水資源は全体の1%程度しかないと言われています。製造業として部品の洗浄等に多くの水を使用している当社は、製造工程や設備運用の改善を通じて、水使用量の削減(リデュース)や水の循環(リユース、リサイクル)に取り組んでいます。
水使用量の削減について、例えばインドネシア日本電産サンキョー光学は、レンズ加工機の稼働時間の短縮により、水使用量・排水量の削減を行っています。設備構造の改善や最適化に取り組み、稼働ロスの最小化を目指しています。
水の循環について、例えば日本電産科宝(浙江)有限公司では2021年度に水リユース・リサイクル率が総使用量の50%を超えるなど一部の事業所では積極的に水のリユース・リサイクルに取り組んでいます。しかし、環境保全活動第六次中期計画対象事業所全体でみると2021年度の水リユース・リサイクル率は低く、3.6%です。取り組みの進んでいる事業所の事例を活用し、優秀事例の水平展開に努めます。
一方、2021年度の排水総量について、各事業所で効率的な水使用に取り組んできた結果、生産事業所は2020年度比で約3%、非生産事業所は約1%の削減となりました。


環境パフォーマンス

雨水の有効利用

日本国内、また海外の一部拠点では、雨水をタンクに貯めて、樹木への散水やトイレの洗浄用水などに利用することで、雨水の有効利用を行っています。

水リスクの管理

水源および取水・排水の監視、特徴分析、文書化を行う水管理体制を整備し、水の使用量と排出量を可能な限り節減すると同時に、汚染物質の水路への混入防止に努めています。
すべての廃水が必要な特性確認、検査を経て処理される体制を構築・維持するとともに、廃水処理ならびに流出防止システムのパフォーマンスを日常的に観察し最適な状態を保つことにより法規制の遵守を確保しています。
例えば日本電産コパル株式会社では、水質汚濁防止法で「人の健康の保護に関する項目」として定められた物質の排水における規制を実施し、各事業所における排水の管理を強化し、河川などへの環境負荷の低減に取り組んでいます。
2017年度は主要生産拠点・研究開発拠点を対象として、水資源の使用に関する総合的なリスク評価を実施しました。世界資源研究所(WRI)の水リスク地図(Aqueduct)を用いて水需給が逼迫している水ストレス地域での操業状況を分析した結果、中国、インド、シンガポールの一部拠点が、中リスクから高リスクの水ストレス地域において事業活動を行っていると判明しました。今後、さらなるリスクアセスメントと具体策の検討を進めてまいります。

Nidec Group Search