横形マシニングセンタ HM630
ティ―レ・ハイドロリック社(ドイツ)

ティ―レ・ハイドロリック社(Thiele-hydraulics)は、先進技術を用いて高品質な産業用油圧製品の製造を目指しています。データ管理によってネットワーク化されたマシニングセンタを利用し、50 年以上に渡って同社製品のスペアパーツを供給しています。
Q: 導入されたNidec OKK のマシンについて教えて下さい
2008 年の初めにパレットステーションを備えた新しいマシニングセンタを探しており、ちょうど日本からドイツに納品されたNidec OKK HM630 を購入しました。工具マガジンを60本から240本に拡張し、ファステム製のパレットステーションを設置した後、2008年末に据付が完了しました。

Q: Nidec OKKの機械を選んだ背景について教えてください
当社は1970年代からOKK(当時)の立形マシニングセンタMCV500を使用しています。制御システム、主軸駆動、軸駆動は再調整しましたが、機械の基本的な機械構造が優れているため、数千時間を経ても問題なく稼働しています。 競合他社の機械よりも不具合が生じにくいツールチェンジャーも魅力的で、Nidec OKKを選んで良かったことが長年に渡り証明されています。わたしたちは、その信頼性を評価しました。
Q:機械を導入したメリットはどのようなことでしょうか
以前の設備では対応が難しかった生産要求に応えるため、新しい機械を導入する必要がありました。Nidec OKKのHM630とパレットステーション、240本の工具マガジンを組み合わせることで、生産性が大幅に向上しました。 この機械を購入する際、長期的なメンテナンスの安定性を考慮し、標準モデルを選びました。240 本の工具マガジンとパレットステーションは特別仕様ですが、これらも標準部品のみで構成されており、維持管理が容易です。
Q:Nidec OKKの機械をどのように使われていますか?
当社では、この機械で大量のフライス加工や穴あけ加工を行うとともに、非常に精密な機械加工も行っています。機械は1シフトで稼働し、夜間は無人で稼働し続けます。加工量が非常に多く、通常のチップコンテナでは無人シフト中にあふれてしまうため、通常の2倍の大きさのコンテナを使用しています。 この機械は、主に油圧回転駆動装置とステアリング/リフティングアクスル (同社開発) のハウジングの加工に使用していますが、関連するギヤラックとギヤホイールの製造にも使用しています。

Q:HM630については、どのようなポイントを評価されていますか
この機械は、当社が使用している他社の機械に比べて故障が少なく、精度に関しても長年問題がありません。私たちは常にNidec OKKのマシニングセンタに信頼を寄せています。振動の問題はなく、限界まで負荷をかけるような大型で重い工具を使用しても故障しにくく、Nidec OKKの機械は高品質です。
Q:御社の今後の展開をお聞かせ下さい
ドイツの業界からのニュースはネガティブなものが多いです。しかし当社はその流れに逆らい、常に新しい製品の開発と、生産と社内の物流プロセスの最適化に取り組み、前向きに発展していきたいと思っています。