門形五面加工機 MVR・Ex シリーズ

高砂機械工業株式会社様

高砂機械工業株式会社は、コンクリート製品用鋼製型枠を扱う高砂建材工業株式会社のグループ会社として、機械加工を担っています。2019年4月に操業を開始した和歌山県和歌山市の新工場(加太工場)にて、当社門形五面加工機MVR・Ex 1台、およびMVR 2台をご使用頂いております。代表取締役社長の藤田憲一様にお話を伺いました。

高砂機械工業株式会社 様 プロフィール

特色

RCセグメント型枠の製作を得意とする、日本国内有数のメーカーです。
「セグメント」とはトンネルの壁面を構築するコンクリート製の部材で、その製造には型枠が不可欠。高砂機械工業株式会社が部品を機械加工し、高砂建材工業株式会社が製缶・溶接・組立を行うことで完成しています。

企業理念について

「信頼・技術・活力」を不変の企業理念とし、お取引先、社員そして地域社会との信頼関係を充実したものにしつつ、鉄鋼加工及び機械加工を通して社会に貢献します。

高砂建材工業株式会社
高砂機械工業株式会社
代表取締役社長 藤田憲一様

高砂機械工業株式会社 様 インタビュー

MVR30-FM テーブルサイズ 2,000 x 4,000 mm

Q: 五面加工機導入の経緯について、教えてください。

藤田社長 高砂建材工業は長年、セグメント型枠の組立を手掛けてきました。部品の機械加工については外注していたのですが、型枠の部品は大きく、加工できる設備がある外注先は限られます。そのため、希望する納期で物が入るよう調整・交渉するのに大変苦労していました。
あらためて型枠が完成するまでの工程全体について考えてみると、機械加工は、全体に対し占める割合が高い「核」とも言える工程です。これをぜひ取り込むべきだと考え、高砂機械工業の立ち上げと、2006年の五面加工機導入を決めました。

思い返してみると、あのとき「これを削りたいんだ!」と実際の部品を営業マンに見てもらいながら仕様検討したことが懐かしく感じられます。当時、他社の機械も検討しましたが、当社の加工内容や希望に合う仕様を提案いただけたため、MVR30を購入することにしました。

プレス金型の組立MVR30Ex
MVR30が2台並ぶ。
テーブル作業面積2,000 x 5,000 mm

Q: その後も、設備の増強を続けられてきたのですね。

藤田社長 1台目のMVR30を使ってみてとても満足しており、2014年には、増産を目的としてもう1台追加しました。更にMVR40Exを追加導入するべく、広い敷地面積を確保できる新工場の建設を決め、2019年4月に稼動開始へと至りました。

今回、より大きいサイズであるMVR40Exを選んだ背景には、より大きなセグメントのニーズが高まってきたことがあります。これは国内で建設されるトンネルが大口径化してきた影響です。ゼネコン各社の工法によって求められるセグメント形状は多様で、それを製造するための型枠形状も年々複雑化しています。しかし当社はこれまで、CAMソフトの新規導入など、必要な技術を取り入れることで柔軟に対応してきました。MVR40Exの導入も、更に幅広いニーズに応えるための1つの打ち手だと考えています。

Q: MVR・Exをお使い頂いて、どのように評価されていますか。

藤田社長 オペレータは、以前のMVRと比べて操作盤が使いやすくなったと感じているようです。画面が大きくなったので操作しやすくなっていますよね。アラームが発生した際は、復旧に必要な操作手順について画像を用いたレクチャーが表示されるのが分かりやすく、復旧時間の短縮に役立ったといいます。
また、型枠の加工においては、重切削が必要になることもあれば、流し込んだコンクリートに加工パス目が転写されないよう面粗度を抑える、精度重視の部分もあります。MVR・Exはどちらにも対応する機械だと実感しています。

セグメントは、リニアモーターカー開通に向けたトンネル工事や水害対策用の地下用水路建設など、インフラ整備において欠かせないものです。これからもMVR・Exを活用し、社会に役立つものづくりのために、当社の技術を発揮し続けていきたいと思います。

当社製品を高砂機械工業様での事業発展にお役立ていただき、大変嬉しく思います。これからも貢献できますよう、尽力して参ります。

高砂機械工業株式会社 基本情報

〒640-0103 和歌山県和歌山市加太2362-24
TEL: 073-488-3901
FAX: 073-488-3904

ホームページ:http://www.takasagokenzai.co.jp/

お使いの製品

  1. 門形五面加工機 MVR・Ex シリーズ

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