株式会社山口製作所 様

門形五面加工機MVR40Hx導入で、大型・高精度加工の対応力を強化

山形県長井市の株式会社山口製作所は、マシニングセンタや旋盤、研削盤など豊富な設備を活用し、多品種少量の部品加工を手掛ける精密加工メーカーです。2024年1月、門形五面加工機MVR40Hxをご採用いただいており、その導入の背景や実際の使用感、今後の展望について、取締役営業統括本部長の山口昌輝様にお話を伺いました。

株式会社山口製作所様 プロフィール

マシニングセンタ・旋盤・研削盤など豊富な設備と高度な加工技術を活かし、各種精密部品加工に対応。さらに、省力化装置や治工具の設計・製作まで一貫して手掛け、多品種少量生産を強みとしています。

MVR40Hxの導入を機に、太陽光発電や水力発電をはじめとするエネルギー分野向け大型部品加工への対応を強化。加工領域をさらに広げ、新たな市場への展開を進めています。

導入背景 ― 大型ワークへの対応力強化を目指して

Q. 今回、門形五面加工機の導入を検討された経緯について教えてください。

山口様 太陽光発電・水力発電設備や各種産業機械メーカー向けベース部品など、より大型ワークへ対応し、新たな案件を受注できる体制を整えたいと考えていました。

従来はテーブルサイズ2×5mの門形五面加工機(旧三菱重工業製)を使用していましたが、対応範囲をさらに広げるために採用したのが、テーブルサイズ3×6mのMVR40Hxです。

長年ニデックマシンツール製(旧三菱重工業製)の門形機を使用してきたこともあり、操作性や使い勝手には十分な信頼がありました。そのため、メーカーを変更する選択肢はありませんでした。

より大きなワークに対応できることに加え、機械剛性や加工精度の向上、さらにユニバーサルヘッドの搭載によって加工の幅が広がることに期待し、導入を決めました。

生産現場のニーズを反映した仕様 ― ユニバーサルヘッドとT溝

Q. 仕様検討をされるうえで意図されたことを教えてください。

山口様 ユニバーサルヘッドに関しては、正直に言うと、最初は「本当に必要なのか?」と半信半疑でした。しかし製造部門の担当から「仕事の幅が確実に広がる」と勧められ、その提案を受けて導入を決めました。

実際には、チャンバーの深いポケット加工や複雑形状の加工など、これまで対応できなかった仕事にも取り組めるようになり、今では「あって良かった」と実感しています。

また、当社ならではの工夫として、テーブルのT溝ピッチを標準仕様の250mmではなく125mmピッチで特注しました。当社は多品種少量生産で、大小さまざまなサイズのワークを扱います。T溝を125mmピッチとすることで、治具のレイアウトやチャッキングの自由度が高まり、多様なワークにも柔軟に対応できています。

導入効果 ― 高い切削能力と安定した加工精度を実感

Q. 実際に使用して、どのような点を評価されていますか。

山口様 まず感じたのは、機械の「馬力」が大きく向上していることです。以前の機械ではライトアングルヘッド使用時に負荷を感じる場面があり、切込み量を抑える必要がありましたが、MVR40Hxでは余裕を持って加工できています。

また、従来機と比べてZ軸ストロークが800mmへと大きく伸びたことで、より深い位置まで加工できるようになりました。さらに、Z軸を伸ばした状態でライトアングルヘッドを使用しても重切削時のパワーが落ちません。加工条件を落とすことなく加工でき、生産性の向上につながっています。

Q. 加工精度についてはいかがでしょうか。

山口様 加工精度については非常に満足しています。産業機械用ベース部品などでは数多くの穴あけ加工が必要となるため、穴位置精度が重要になりますが、安定した精度で加工できています。

高精度な機械を導入する以上、本来の性能を十分に発揮できる環境づくりも重要だというのが当社の考えでした。そのため、MVR40Hxを設置した新工場は、建設当初から空調設備を整え、温度管理を徹底しています。

こうした環境づくりもあってMVR40Hxの性能を十分に活かすことができており、導入以来、精度面で困ったことやトラブルはなく、安心して使用できています。

今後の展望 ― 無人運転による設備稼働率向上を目指す

Q. 今後の展望についてお聞かせください。

山口様 今後は、大型ワークだけでなく、比較的小さなワークの多数個取り加工にも活用していきたいと考えています。大型機の広いテーブルを活かし、治具を使って小さなワークを多数セットし、夜間は無人運転を行うことで、設備稼働率をさらに高めていきたいですね。

そのためには、ユニバーサルヘッドを使いこなすことも重要です。効率的な加工を実現するうえで欠かせない存在であり、さらに活用の幅を広げていきたいと考えています。

せっかく導入した設備ですから、加工が終わった後に機械が止まっている時間をできるだけなくし、設備を最大限活用することで、生産効率をさらに高めていきたいと思っています。

株式会社山口製作所様では、設備性能を最大限に引き出すための環境づくりや独自の工夫を重ねながらMVR40Hxをご活用いただき、大型部品加工への対応力強化と新たな市場への展開を進められています。ニデックマシンツールは、今後もお客様のものづくりを支える製品・サービスの提供を通じて、その取り組みをサポートしてまいります。

株式会社山口製作所様 基本情報

〒993-0082 山形県長井市舟場25番35号
TEL:0238-84-2831
FAX:0238-84-2801
Webサイト:https://www.y-mgf.co.jp/

お使いの製品

  1. 門形五面加工機 MVR-Hx

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