表彰式典第6回表彰式典

第6回永守賞表彰式典(2020年)

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2021年3月14日(日)、『第六回永守賞表彰式典』を開催し、第六回永守賞表彰式ならびに研究助成2020贈呈式を実施いたしました。

コロナウィルスの影響により、今回は日本電産本社ANNEXグローバル研修センター みやこホールをメイン会場としてWebにて開催し、永守賞受賞者や研究助成対象者をはじめ国内外の多くの学術関係者、財団関連の皆様方約200名にご視聴いただきました。

永守賞については、受賞者6名による講演が行われた後に審査委員会が開催され、「第六回永守賞大賞」にはChris Gerada氏(ノッティンガム大学 教授)が選出されました。
表彰式では、冒頭、堀審査委員長から審査経過報告が行われ、「第六回永守賞大賞」の受賞が発表された後、永守理事長より受賞者の皆様に表彰状・賞牌を贈呈いたしました。これを受け、受賞者代表としてGerada氏から、受賞の喜びの挨拶をいただきました。

続いて、助成事業「研究助成2020」について、大学助教等30名(新規助成10名、継続助成20名)の研究に対し、助成金の贈呈が行われました。これを受け、助成対象者代表として大西 亘 氏(東京大学 助教)から、助成に対する謝意を込めた挨拶がございました。
また、今回の式典では、ご来賓を代表して文部科学省 文部科学事務次官 藤原 誠 様にリモートにて出演いただき、ご祝辞を頂戴し、盛会のうちに終了いたしました。

第6回「永守賞大賞」受賞者および研究テーマ

Chris Gerada
[Associate Pro-Vice-Chancellor, Professor of Electrical Machines, University of Nottingham]
For contributions to advancements in high performance electrical machines and their industrial application and uptake

第6回「永守賞」受賞者および研究テーマ ※アルファベット順、敬称略

平田 泰久
[東北大学 大学院工学研究科ロボティクス専攻 教授] 
高安全・低消費電力を実現するサーボブレーキアクチュエータを用いた非駆動型ロボットの運動制御技術開発
Alireza Khaligh
[Professor and Director, Maryland Power Electronics Laboratory, Department of Electrical and Computer Engineering & the Institute for Systems Research, University of Maryland at College Park]
Pioneering research and development on design and control of high-efficiency and high-power-density electric-motor-integrated wide bandgap power electronics
Shihua Li
[Professor, Vice Dean, School of Automation, Southeast University]
For contributions to the nonlinear modeling, analysis and multi-disturbance rejection control solution for precise motion control systems
Annette Muetze
[Professor, Vice Dean, Department of Electric Engineering and Information Technology, Graz University of Technology]
Increasing the reliability, efficiency, and utilization of variable speed drive systems
Jin Wang 
[Professor, Center for High Performance Power Electronics, The Ohio State University]
Leading-edge research and development of wide bandgap power device based electric machine drives

第6回「永守賞大賞」受賞者 Chris Gerada 氏のコメント

加藤 崇 氏

Chris Gerada/ Associate Pro-Vice-Chancellor, Professor of Electrical Machines, University of Nottingham

このたびは、私の研究の質と成果を評価頂き、永守賞大賞を賜りましたことを大変光栄に存じます。私は、より良いものを作る画期的な方法を開発したいとおもい、早い時期から工学に興味を持ちました。自分が情熱を注ぐ分野で、やりがいのある仕事を続けてこられたことに感謝しています。

モータとドライブは、再生可能エネルギーの発電から、交通の電動化および工業プロセスの進歩に至るまで、私たちの経済の脱炭素化を進めるための基盤となります。私はこの分野で、「炭素の排出を抑制する」という大きな目的を達成するために不可欠のキーテクノロジーに貢献することができました。

産業への技術移転を確実に行い、将来の技術者育成のための訓練に時間と努力を傾けることも、私の仕事の核となる部分と位置づけており、モータとドライブに関する継続的な研究と進展のために重要と考えています。永守賞大賞の受賞に力づけられ、この分野の研究にさらに邁進してまいります。

永守理事長は、モータとドライブに対する情熱、日本電産株式会社でのご成功、さらにはこの分野に才能のある人材を惹きつけ、教育することを主唱されることにより、私たち全員を力づけておられます。

今回の受賞に当たり、私の同僚および学生の努力と献身に感謝いたします。彼らの貢献なしに、今日の私の成功はありません。