分析事例

サンプリングバッグ法を用いたVOC測定

「車載部品から発生するVOC量を知りたい。」

分析の内容

シックハウス症候群の問題を発端に、自動車の車内環境も注目されるようになっております。
当社でも車載製品のVOC(*1)排出量評価を要求されており、サンプリングバック法を用いたVOC測定を実施しております。
トルエン、キシレンなどの揮発性炭化水素類はTENAX(*2)管へ捕集し、GC/MS(*3)測定へ。
ホルムアルデヒド、アセトアルデヒドなどのアルデヒド類はDNPH(*4)カートリッジに捕集し、LC(*5)で測定します。

写真1. サンプル抽出
図1. 分析結果の一例
図2. 陰イオン分析結果

分析の結果

図1のように1つのサンプルで各成分の分析が可能です。
自動車メーカー各社は、独自の指標で評価をしており、測定対象物質やサンプリング方法など異なります。
分析依頼時にはご希望の評価条件をご相談ください。
弊社設備では、封入ガス(窒素)最大 10L、抽出温度は最大 100℃まで対応可能です。

*1 VOC:揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds)
*2 TENAX:吸着剤(2,6-diphenyl-p-phenylene oxide 構造の耐熱性樹脂)
*3 GC/MS:ガスクロマトグラフ質量分析装置(Gas Chromatograph Mass Spectrometry)
*4 DNPH:2,4-ジニトロフェニルヒドラジン
*5 LC:液体クロマトグラフィー(Liquid Chromatography)

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