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PROJECT STORY01

MISSION

作るからには「世界一」を。
次代のモビリティーを実現へと導く
一体型・EPSパワーパックを開発。

車載事業本部 開発第1部 課長代理
2010年入社/前職:エンジニア派遣会社

入社後の第一印象で驚いたのは、モータの技術力以上に「いまから、伸びるぞ!」と言わんばかりの溢れるエネルギー。いま、複数プロジェクトを推進するチームリーダーとして、自らも活力源となって「世界中の車を日本電産のパワーパックで席捲」する野望を抱く。

お客様にも日本電産にも
「初めて尽くし」の開発プロジェクト

EPS(電動パワーステアリング)用駆動モータで、シェアは「世界一」――。確かな実績を誇る日本電産が、さらに付加価値の高いモータ開発に挑んだのが、EPS用モータとECU(電子制御ユニット)を一体化する「パワーパック」です。自動車の心臓部を構成するEPS駆動モータやECUはこれまで、部品別に専門メーカーが開発・生産してきました。それがいま、よりコンパクトで軽量、高機能を求めて、一体化した完成品・EPSパワーパックへの期待が高まっています。一体化すると部品の共通化やワイヤーハーネスといった接続部品が不要になり、部品点数削減、組立工数削減によるメリットも大きいんです。そんな高まる期待の声に応えるために、日本電産に何ができるか。また、成長軌道を描く車載事業に新たな柱となる製品をつくれないか。お客様からも社内からも求められる「これまでにないもの」への挑戦をミッションに、キックオフしたのがパワーパック開発プロジェクト。そんなビッグプロジェクトのチームリーダーを任されて、不安よりもチャレンジできる楽しみの方が大きかったです。プロジェクトではコラムTypeとラックType、二系統の開発が進められ、私はコラムTypeのチームリーダーを任されました。それぞれハンドル下部の車室内、タイヤに近い社室外に配置するもので、コラムTypeでは日本電産として初めて世界に売り出す「パイオニアプロジェクト」となりました。また、お客様のニーズを満たす個別仕様の設計開発は日本電産の強みですが、中国の自動車メーカー向けの拡販モデルとして、標準仕様の汎用品を開発するのも、初の試み。名実ともに「初めて尽くし」でした。

新たな知見と技術資産の発掘で
製品も評価ルールも「ないものをつくる」

 パワーパックは、EPSモータとECUをつなぎ整合性を持たせてこそ特性を発揮でき、価値あるものになります。ただ、ECUは機械部品というよりも電子機器に近く、私も日本電産もまさに未知の領域。技術的な壁が、山ほど待ち構えていました。EPS用モータの構造特性を、パラメーターでどう制御するのか。モータの躯体にECUをいかに取り込んでつなぐか。グループ企業となった制御ユニットメーカー・日本電産エレシスの協力を得て、何でも質問して教えを請う日々が始まりました。ただつなぐだけでなく、小型・軽量・低価格化も大事なポイントです。そこを諦めて「大きい、重い、高い」パワーパックを完成させても、誰も必要としませんから。モータ自体が発熱する一方で、一体化すると熱の逃げ場がなくなります。初めてのことなのでバックデータはもちろんありませんが、解決しなければならない問題です。一体化で生じるあらゆる検討課題は、やってはダメ、の繰り返しで検証し、データをフィードバックしていき、世界最小のパワーパックを作り上げていきました。「これまでにないもの」には、技術や品質を評価するルールを自らつくる難しさもありました。逆に言えば、ただルールを待つよりも、「こうやっていく!」と自らの想いを表現し行動を起こして前進していけるのも、日本電産の良いところかなと思います。いつもポジティブな挑戦を望める環境だと、再認識できました。プロジェクトの途上、実は日本電産もかつてECUを開発していたことを知り、当時の担当者にも相談しました。日本電産エレシスの持つ新たな知見とともに、培ってきた技術資産も掘り起こして活かすことができました。そのため日本電産グループだからこそ、「いち早く、真似のできないパワーパックを実現できる!」と確信できました。

「動かす」をモットーに、リーダーとして
「パワーパックでも世界一」へ

プロジェクト始動から2年、「世界最小で最軽量」のEPSパワーパックを2017年に実現しました。ラックTypeはすでに日本向けに量産化が始まり、コラムTypeとともに近い将来、欧州などグローバルマーケットで採用されていくことを期待しています。一丸となって設計開発から量産化へと挑んだプロジェクトチームは、サンプル対応や中国工場との架け橋になるなど新たな役割も担い始めています。チームリーダーとして、私なりに心がけたことが2つあります。一つは、お客様を〝動かす〟こと。「日本電産なら、大丈夫」という魅力や価値を感じてもらえるように、絶えず進化形を提案し続けました。自ら出向いて、互いの顔を知ることも大事ですね。「あいつなら、やってくれる」と思われるまで対話を重ねました。もう一つはもちろん、プロジェクトメンバーを動かすこと。ミッションとともに、「あなたには1年後、こうなってもらいたい」というアウトプットの姿も、私の想いとして伝えました。成長できるステージに立つタイミングって、いつもあるわけじゃない。その期待値とチャンスがあなたにありますよ、と。初めてプロジェクトリーダーになる人や転職間もない若手メンバーを抜擢したのも、自分の成長像を目に見えるカタチで描ければ、力強い推進力になってくれると思ったからです。あるメンバーが私の海外出張中に「任せてください」と言って、自立して仕事を進めていたのを知った時、「想いが伝わった!」と。パワーパックの実現と同じくらい、嬉しかったです。EVの普及をはじめ大きな転換期にある世界の自動車業界で、パワーパックは自動制御運転などの「次代のモビリティー」実現に、大きな貢献を果たしていきます。今後はギアやカメラのメーカーとも連携して、部品からモジュールへ、さらにその制御システムへと、どんどん技術的なハードルも高くなっていきますが、日本電産らしくスピード感を持って「パワーパックでも、シェア世界一」を実現します。

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