サステナビリティ
トップコミットメント
社長メッセージ
我々の目指すべき姿
2024年4月1日に社長に就任し、NIDECグループ10万人が一丸となった集団経営体制を実現するべく奔走しています。100年を超えて成長し続けるグローバルな「超一流」企業となるには、これまでの強みを継承しながらも創業者のカリスマに依存することなく、今を第2の創業期と捉えてNIDECグループの一人ひとりが質の伴った成長を遂げなくてはなりません。顧客の要請に高い技術力で応え、高成長と高収益によって高株価を保持し、多種多様な人材がベクトルを合わせて働く強い組織を形成する─そうした目指すべき理想の姿を実現した先に、時価総額10兆円の達成という未来があると考えています。
未来を創造する上で重要となるキーワードが「循環型社会」です。これまでも我々は「回るもの、動くもので地球環境に貢献する」、つまりは高性能なモータを供給することで社会課題を解決し、地球環境の保全に寄与していくという理念を掲げてきました。これからは社会全体を一つの大きな循環と捉え、エネルギーの転換に着目することで革新的なビジネスを展開できると考えています。
循環型社会の実現に向けて
NIDECグループは世界No.1の総合モータメーカーとして多種多様なモータを生産してきました。パソコンやスマホの中といった極小の世界から、大型船や産業用ポンプといった極大の世界まで、バラエティーに富んだ製品を供給することにより何かを回したり動かしたりと、世界中で動力を生み出してきました。いわば我々は物体を駆動させるためのエネルギーそのものを提供してきたとも言えます。
モータは物体を駆動させるためのエネルギーだけでなく、熱を同時に生み出します。電力・動力から熱が発生してしまうことは避けられず、NIDECグループはモータのスペシャリストとして50年間にわたって「熱をいかに制御するか」ということに向き合ってきました。その例として冷却システムやファンモータといった熱マネジメントに関わる製品群・技術があります。特に昨今はAI用データセンターで用いられるサーバーが膨大な熱を発することから、水冷モジュールの需要が急拡大しており、熱マネジメントの技術が空冷から水冷へ発展し始めています。
そしてもう一つ、モータに関わる大事な要素として電力があります。モータを通じて動力を生み出すためのエネルギー源であり、なおかつ熱を生み出す源でもある電力は、今後の世界を担うもっとも重要なエネルギーです。電力を制御することは社会インフラそのものを制御することと同義になり得る未来がやってくると考えています。
例えば、動力の副産物として生まれた熱を制御して発電に活用し、さらに発電した電力をバッテリーシステムで蓄えておけば、クリーンな電力を安定的に供給できます。言わずもがな、そうして供給された電力は我々の製品群がさらなる動力を生み出す源になっていきます。このように我々の社会では、動力から熱へ、熱から電力へ、電力から動力へと、エネルギーが次々と転換しています。NIDECグループは我々の製品や技術を通じて、エネルギーが高効率に転換していくサステナブルな循環型社会の実現に寄与していきます。
クリーンなエネルギーが滞りなく巡っていくサステナブルな循環型社会に向けて、特に重要となるNIDECグループの事業領域が5つあります。最先端技術が集結するAI関連領域に、日々の生活に根差した家電の領域、大規模な社会インフラやモビリティ領域に至るまで、我々はこれら5つの事業を「注力事業領域」と捉えてビジネスを拡大していく所存です。

代表取締役社長執行役員
最高経営責任者
岸田 光哉
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