創業以来、成長に次ぐ成長を遂げてきた日本電産グループは、2030 年売上高 10 兆円と更に高い目標を掲げており、皆さんにはこれからグローバルに活躍できるチャンスが来たことを自覚してほしい。そのため、今日から新しい社会人人生を歩むに当たり、以下の三つの P を守ってもらいたい。

第一の P は、プロダクティブ(Productive)。日本電産グループでは生産性を 2 倍にして 2020年には残業をゼロにすると宣言し、働き方改革を強力に推進している。グローバル企業における生産性向上のための運転免許というべき英語力を身につけて、定時内にきちんと仕事の成果を上げ、終業後の時間を自己啓蒙に使ってもらいたい。

2 つ目はプロアクティブ(Proactive)。日本人はとかく集団で行動し個性を出さないと言われ、これを長く続けた結果、多くの指示待ち族を生んできた。しかし、グローバル競争に勝ち抜き五輪で金メダルを取るように世界で一番の会社を目指すには、自らすすんでやる、失敗してもくよくよせずに前に進んでいくというプロアクティブな姿勢が必須条件となる。

そして 3 つ目はプロフェッショナル(Professional)。AI や IoT の技術革新により今後 20 年間で単純作業をはじめ仕事の半分はなくなると言われている。英語が出来るのは当たり前とし、終業後には自宅や大学院で自己の専門能力を向上させ、残業をせずとも世界の競争相手より早い時間軸で成果を上げる社員集団となってほしい。

我々経営陣は皆さんが即戦力となるサポートを惜しまない。皆さんも早く仕事が出来る人材になるんだという強い決意と執念と気概をもって社会人人生のスタートを切ってほしい。

 

代表取締役会長兼社長  永 守 重 信     

 
以上