会 社 名
日本電産株式会社
代表者名
代表取締役会長 永守 重信
取 引 所
東証一部(6594)
所 在 地
京都市南区久世殿城町 338
問合先
広報宣伝部長 生島 志朗
電 話
(075)935-6150

2020 年 5 月に吉利汽車控股有限公司(以下、吉利汽車)が発表した新型 EV「几何 C」(Geometry C)に日本電産株式会社(以下、日本電産)のトラクションモータシステム「E-Axle」の 150kW モデル「Ni150Ex」が採用されました。 

吉利汽車「几何 C」(Geometry C)
日本電産「E-Axle Ni150Ex」

吉利汽車(Geely Automobile)はボルボ・カー・コーポレーションと並ぶ中華人民共和国、浙江吉利控股集団(Zhejiang Geely Holding Group Co., Ltd.)傘下の大手自動車メーカーで 2019 年の新車販売台数は 136 万1500 台と、近年目覚ましい成長を遂げています。また、メルセデス・ベンツやスマート等のブランドを有するダイムラーと 2020年にスマート EV 開発の合弁会社を設立する等、積極的な EV 化を進めています。

同社が 2020 年 5 月に発表した新型 EV「Geometry C」は、吉利汽車のハイエンド EV ブランド「Geometry」シリーズの第2弾で、吉利汽車が独自に開発したバッテリー温度制御システムやヒートポンプエアコンシステム、軽量ボディテクノロジーの採用により 500km 以上の航続距離を実現しているほか、自動駐車システムや 5G 対応の最新インテリジェントネットワーク技術の搭載など、大きな競争力が期待できます。

「Geometry C」に搭載される日本電産の「E-Axle Ni150Ex」は 2019 年 4 月に量産開始した E-Axle から進化したモデルで、当社が得意とする精密小型モータ開発で培われた、優れた磁気回路設計ノウハウや永久磁石と独自のモータ油冷構造を生かした軽薄短小モータ構造、第 2 世代(*1)のインバータ採用等により、同車の動力性能、電費性能、音振性能の向上と車重の低減に大きく貢献しています。(最大出力 150kW、最大システム出力トルク 3,100Nm、重量 91kg)当社は2019 年 5 月より吉利汽車向けの E-Axle 開発をスタートし、車両への適合を含めてわずか 1 年間で量産開始にこぎつけました。

当社の E-Axle はモータ、インバータ、ギアを一体化し、ユニットシステムとすることで小型化・軽量化を実現したことが大きな特徴です。2019 年 4 月より、当社が Tier1 サプライヤーとして世界で初めて量産を開始した 150kW モデルである「Ni150Ex」の他、「Ni200Ex」(200kW)、「Ni100Ex」(100kW)、「Ni70Ex」(70kW)、「Ni50Ex」(50kW)の計 5 機種を開発しています。また、小型・軽量の特性を活かして車両の前後に 2 つ搭載することも可能であり、その場合は最大400kW の出力まで対応します。この世界トップレベルの製品ラインナップにより、当社の「E-Axle」は世界 98%の車両セグメントをカバーできるようになります。当社は 2030 年までに EV 用駆動モータ市場で世界シェア 35%獲得を目標としており、当社の E-Axle はそのけん引役となる見込みです。

日本電産 トラクションモータシステム「E-Axle」ラインナップ

昨今、CO₂による地球温暖化や排気ガスによる大気汚染など世界規模の環境・エネルギー問題が高まっており、自動車メーカー各社の電動化が加速しています。
日本電産は、今後も世界 No.1 の総合モーターメーカーとして、軽薄短小技術、高効率化技術、制御技術を駆使した製 品を開発し、自動車の進化に貢献する革新的ソリューションを圧倒的なスピードで提案していきます。

(*1)当社呼称

製品に関するお問い合わせ先:日本電産株式会社 車載事業本部 営業統括部

TEL:0749-42-6111 FAX:0749-42-6115