- 会社名
- ニデック株式会社
- 代表者名
- 代表取締役社長執行役員 岸田 光哉
- 取引所
- 東証プライム(6594)
- 所在地
- 京都市南区久世殿城町338
- 問合せ先
- コーポレートコミュニケーション部長 渡邉 啓太
- 電話
- (075)935-6150
ニデック株式会社(以下、当社)は、Google LLC(以下、Google)が Open Compute Project(OCP)で提唱している Project Deschutes 仕様に準拠した In-Row 型 CDU*1 のプロトタイプを開発いたしました。本製品は、2025 年 11 月に米・セントルイスで開催された SC25(Super Computing 2025)において展示され、データセンター業界の喫緊の課題であるサーバーの高熱密度化に対応する次世代冷却ソリューションとして、業界関係者から高い注目を集めました。

近年の生成AI の爆発的な需要拡大に伴うデータセンターの建設数の急増に加え、サーバーに搭載されるGPU や CPUの発熱量が増大しています。しかし、従来の空冷式のデータセンターでは冷却能力の限界が迫っており、高効率な液冷式ソリューションの大規模な導入が必要不可欠です。この背景から、Google は液冷式ソリューションの標準化と相互運用性の確立、市場への普及促進を目的として、あらゆる規模のデータセンターに対応する In-Row 型 CDU の設計仕様を、Google が選出し、認定したベンダーに対してオープンソースとして公開しました。当社はデータセンターでの液冷式の採用を加速するため、この仕様に準拠した CDU の開発を推進し、市場への早期投入を目指します。
本製品の特長
1.Project Deschutes 仕様準拠の高性能
AI 時代の高熱密度に対応するため、2MW 級の冷却能力と、高性能コールドプレートを効率的に駆動させる ため 80 PSI の高圧力を両立させた設計を実現しています。
2.業界トップクラスの低アプローチ温度設計
アプローチ温度*2 の低さにより、チラーへ戻る温水の温度を効果的に下げ、チラーをより高効率で稼働させることが可能です。その結果、冷却システム全体の電力消費を大幅に削減し、データセンター運用における省エネルギー化とコスト削減に貢献します。
3.電力品質を損なわない、ノイズレス設計の冷却システム
高調波歪みの基準となる IEEE 519 を満たす VFD*3 を採用することで、従来の機器に比べて電気的なノイズ(高調波)の発生を抑制します。これにより、他の精密機器への悪影響を防ぎ、データセンターの電力系統を常にクリーンに保ちます。
当社は、本 In-Row 型 CDU の商用リリースに向けて開発を加速させるとともに、OCP 会員としてデータセンターの標準化活動や OCP コミュニティーメンバーとの連携強化にも積極的に取り組み、今後も高性能冷却ソリューションのキーコンポーネントサプライヤーとして、持続可能な AI インフラの構築に貢献してまいります。
(*1)CDU:Coolant Distribution Unit の略。
(*2)アプローチ温度:液冷システムにおいて施設から CDU に供給される水温と CDU から AI サーバーに供給する液温の差を示す指標。この温度差が小さいほど、CDU の熱交換効率が高いことを意味する。
(*3)VFD:モータ制御時に発生する高周波電気ノイズを抑制する駆動機器
製品に関する問い合わせ先:ニデック株式会社 小型モータ事業本部 (TEL:075-935-6501)