個人投資家のみなさまへ
当社の役員が語る
One NIDECで新技術の創出を推進!

Q:最高技術責任者(CTO)の役割とは。
A:NIDEC は多様な技術をもつ事業本部やグループ会社から成り立っています。NIDEC全体としての技術力を高めるには、個々の強みを伸ばし、更にそれぞれの強みを掛け合せていく必要があります。これを指揮・統括するのがCTOの役割です。
Q:One NIDEC(グループ一体化)の活動を技術で牽引するのですね。
A:そのとおり。幅広い分野でさまざまな技術をもつ集団がNIDEC グループです。グループ各社が強みとする技術や異分野の技術をうまく組み合わせることで、新しい機能や価値を生み出すことができるのです。「異なる要素を組み合わせて新たな価値を創造する」ことをイノベーションと言いますが、まさにこれですね。
Q:最近の成功事例をお聞かせください。
A:現場に近い製品開発部門と、研究部門、更にはグループ会社の知恵と知見を結集し、さまざまな技術を組み込んでEV(電気自動車)用トラクションモータシステム(E-Axle)の第2世代機種を生み出しました。重量を第1世代機種と比べ約2割も軽くしたことで大幅なコストダウンも実現しました。
Q:技術力とコストダウンに、一体どんな繋がりがあるのですか?
A:良い質問です。今後もコスト競争力がビジネスの勝敗を握りますし、優れた製品や環境にやさしい製品を広く普及させるためにもコストダウンは重要です。高価な部品や材料を使って良い製品を作るといった従来型の発想ではなく、安価な部品や材料を使って技術で良い製品を作る。加えて、製造のコストダウンを技術で実現する。つまり、この橋渡しこそが技術力といえます。
Q:なるほど。具体的な取り組みを聞かせてください。
A:「技術がコストを造る」が合言葉です。コストダウンには、①製品による部分と、②生産技術による部分の2つがあると考えています。①の製品では「軽薄短小」技術によって材料使用量を減らすことや低価格材料への置き換えの可能性を探ります。②の生産技術では高効率な自動化製造技術や先進ビジョンによる生産監視、またAI(人工知能)検査などによって生産性向上や省人化を図ります。
Q:よく理解できました。最後に抱負を。
A:事業本部やグループ会社が個々で解決できなかった課題を、One NIDEC活動による多様な技術融合を図ることで乗り越え、新製品を世に送り出します。このように研究開発部門が果たすべき役割は大きく、2030年度の売上高10兆円に向けた成長を持続する上で重要な礎を担っています。社会に貢献するさまざまな製品やシステム、ソリューションも提案します。社会課題の解決と企業の成長を両立させ、日々の研究開発を推進します。
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