持続可能な資源利用

水資源管理

基本的な考え方

当社は、事業活動を継続していくための取水・排水リスクの把握や、取水・排水による周辺地域および水源地域への影響の把握といった水リスク管理に取り組んでいます。また、水資源の枯渇リスクは工場の操業短縮や停止等、事業継続への影響が大きいと認識しており、水資源の保全に向けた節水やリユース・リサイクルの取り組みを実施しています。

 

水リスクの管理

水に起因する事業活動への影響を把握・軽減していくため、製造事業場が位置するグローバル全地域において水リスクの大きさを評価しました。評価においては、水量不足などの物理的なリスクだけでなく水に関する規制や地域の評判リスクなどを評価できる世界資源研究所(WRI)のAqueductと、世界自然保護基金(WWF)のWater Risk Filterを活用しました。今後は、水リスクが高い可能性のある地域の製造事業場から、現地の天候、水に関する外部概況や行政等の現地情報の収集を行います。これらの現地情報と水使用量などの事業場情報を詳細に照らし合わせ、事業活動への影響を具体的に分析していきます。水リスクアセスメントのプロセスを着実に進めるとともに、リスク軽減策を検討していきます。

 

水取水量の削減

2022年度の総取水量は、8,689でした。製造業として部品や治工具の洗浄に多くの水を使用しているニデックは、製造工程や設備運用の改善を通じて、水取水量の削減(リデュース)や水の循環(リユース、リサイクル)に取り組んでいます。

 

 2022年度の総取水量(千㎥)

項目

実績値

総取水量

8,689

 

ニデックプレシジョン(浙江)では2022年度も水リユース・リサイクル率が総使用量の60%を超えるなど、積極的に水のリユース・リサイクルに取り組んでいます。また、ニデックフィリピンやニデックプレシジョンフィリピンでは節水に関する社内研修を展開しています。今後、さらにこれらの優秀事例の水平展開を進め、水取水量の削減に努めていきます。


ニデックプレシジョン(浙江)の洗浄工程における水リサイクル

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