モーター基礎技術研究所

基礎研究のさらなる高度化と強化、ならびに応用研究分野の拡大を目指す

機能と役割

「モーター基礎技術研究所」は、当社の基礎研究のさらなる高度化と強化、ならびに応用研究分野の拡大を目的とする研究所です。

そのコンセプトは『“世界No.1の総合モーターメーカー”にふさわしい、世界トップレベルのモータ研究・開発拠点』であり、次の3点をミッションとしています。

  1. 1. グローバル成長のエンジンとして、基礎的な研究開発力と、付加価値の高い製品を生み出す応用技術力を強化する。
  2. 2. 国内外のグループ会社との技術シナジーを引き起こすためのハブを担う。
  3. 3. 研究活動を通じて、高いレベルの研究者や技術者を養成する。

拠点・研究体制

日本、台湾に拠点を構え、高度でグローバルな研究機関を目指し、博士号取得者並びに外国人研究者を積極的に採用しています。研究体制は下図に記載している7部門で、次世代モータ・モータ応用化分野を広くカバーしています。

モーター基礎技術研究所研究体制

7部門で次世代モータ・モータ応用分野を広くカバー

中央モーター基礎技術研究所(日本)

中央モーター基礎技術研究所は、2012年6月に創設され、2014年1月から新研究所棟での操業を開始しています。新研究所棟は地上4階、地下2階の建物(17,953㎡)で、モータ研究に関する最新鋭の研究設備を導入し、日々次なる技術のSeed(種)を創出すべく研究に取り組んでいます。

台湾モーター基礎技術研究所

台湾モーター基礎技術研究所

台湾モーター基礎技術研究所は、2012年9月に台南のSTIR(Southern Taiwan Innovation & Research Park)内に開所し、2022年12月末には同じく台南にあるGETDS(Green Energy Technology Demonstration Site)へ移転し、さらに広くて交通の便がよい新オフィスでの稼働を始めました。高度な技術を有する工業技術研究院(ITRI:Industries Technology Research Institute)や金属工業研究開発センター(MIRDC:Metal Industries Research & Development Centre)ならびに主要な大学(国立中山大学他)、台湾企業と連携して、モータ構造やモータ制御の基礎研究を主な研究テーマとしています。

製品と取り組み・成果

モーター基礎技術研究所では、モータに関しては高効率化、磁石を使わないモータの研究、レアアースフリー、次世代モータの先行研究などを行います。磁石を使わないモータとしては、電気自動車(EV)やハイブリッド自動車(HEV)向けのSRモータ(Switched Reluctance Motor)に関する研究も含まれます。また、基礎技術全般の高度化については、材料、電子部品、熱・流体、構造・振動・音響等の要素技術、CAE(Computer Aided Engineering)など、次世代モータを生み出すための開発基盤構築を目的とした多くの研究テーマにチャレンジしていきます。

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