環境パフォーマンス

2012年度 環境パフォーマンス

環境保全活動 第三次中期計画を終えて

当社は2004年度から5項目の自主計画を推進しています。3年ごとに中期計画を策定し、2012年度で第三次中期計画(2010~2012年度)が終了しました。第一次中期計画(2004~2006年度)、第二次中期計画(2007~2009年度)に続いて第三次中期計画も当初計画以上の成果を収めました。


項 目 第三次中期計画(2010年度~2012年度)
3ヶ年目標 2012年度実績 2010~2012年度実績
(3ヵ年平均負荷を2009年度実績と比較)
温室効果ガス(CO2)排出量削減 国内・海外ともに原単位表示で2009年度基準比3ヶ年平均3%削減 国内:原単位表示で2009年度基準比23.8%削減
海外:原単位表示で2009年度基準比16.6%削減
国内:原単位表示で2009年度基準比15.3%削減
海外:原単位表示で2009年度基準比8.3%削減
廃棄物最終処分量削減 国内・海外ともに原単位表示で2009年度基準比3ヶ年平均3%削減 国内:原単位表示で2009年度基準比0.9%削減
  海外:原単位表示で2009年度基準比6.4%削減
国内:原単位表示で2009年度基準比9.8%削減
海外:原単位表示で2009年度基準比5.6%削減
環境マネジメント活動 ISO監査に基づき、国内事業所の製品品質と環境に関する総合評価の仕組みを構築 国内事業所の品質・環境管理レベル向上を図り、ISO14001およびISO9001の取得/更新に際して認証機関を統一 ISO14001およびISO9001の取得/更新に際して認証機関を統一海外事業所の認証機関一本化に着手
製品による環境貢献 地球環境の保全に貢献する製品の開発および普及の推進 風力・太陽光発電装置の開発 ・産業用IE3(プレミアム効率)対応高効率モータの開発
・レア・アースを使わない車載用SR(Switched Reluctance)モータの開発
・風力・太陽光発電装置の開発
環境コミュニケーション活動 外部団体との協同による生物多様性保全のボランティアを推進 フィリピン:208本の植樹および約7,200個の植種 フィリピン:約3,600本の植樹および地域への種子提供。
タイ:計650名がマングローブその他植栽活動に参加
中国:約100名が苗木を植樹
地域社会の環境教育に貢献 日本で6回、小学生向け環境授業を実施 日本で14回、フィリピンで4回、小学生向け環境授業を実施

原単位  国内事業所の原単位:社員/1人あたり 海外事業所の原単位:製品生産台数/1千台あたり

温室効果ガス排出量

 国内・海外ともに第三次中期計画目標を達成しました。昨年度との比較では、原単位と総量のいずれにおいても排出量が減少しています。節電対策の継続的実施を通じた国内の電力使用効率向上に加え、海外生産施設の集約と生産設備の改善が燃料消費の低減につながりCO₂排出量を抑制しました。引き続きエネルギー効率の向上を軸とする温室効果ガス排出量低減努力を継続します。

廃棄物最終処分量

国内・海外ともに第三次中期計画目標を達成しました。昨年度との比較では、国内の処分量が原単位・総量ともに昨年度比で微増しました。一方、海外における処分量は原単位で横這いとなったものの、総量で減少しました。これは、廃棄物の発生を抑える日常的取り組みとリサイクル率の向上、その他市場調整に伴う生産数量の減少が廃棄物の総量低減に結びついたものです。

環境パフォーマンス

環境負荷の全体像

当社の事業活動に伴って排出される温室効果ガスの大部分が、電力消費および燃料消費に起因しています。生産活動のほぼ全てを海外で行っているため、海外事業所におけるエネルギー使用方法の改善が、温室効果ガス排出量削減の重要な活動ポイントになっています。



主な環境負荷



国内事業所  2008年度~2012年度は4事業所の集計値




海外事業所  2008年度~2012年度は8事業所の集計値。2010年度~2012年度は7事業所の集計値

環境保全活動第四次中期計画

2013年度より第四次中期計画(2013~2015年度)が始まります。第四次中期計画は第三次中期計画までの5項目に電力使用量と水使用量の2項目を加え計7項目の自主計画としています。また対象事業所をこれまでの国内4事業所、海外7事業所(第二次中期計画までは海外8事業所)から順次増やしていく計画です。


項 目 第四次中期計画(2013年度~2015年度)
3ヶ年目標
温室効果ガス(CO2)排出量削減 国内・海外ともに原単位表示で2012年度基準比3ヶ年平均3%削減
電力使用量削減 国内・海外ともに原単位表示で2012年度基準比3ヶ年平均3%削減
水使用量削減 国内・海外ともに原単位表示で2012年度基準比3ヶ年平均3%削減
廃棄物最終処分量削減 国内・海外ともに原単位表示で2012年度基準比3ヶ年平均3%削減
環境マネジメント活動 ISO監査に基づき、国内外事業所の製品品質と環境に関する総合評価の
仕組みを構築
製品による環境貢献 地球環境の保全に貢献する製品の開発および普及の推進
環境コミュニケーション活動 外部団体との協同による生物多様性保全のボランティアを推進
地域社会の環境教育に貢献

第四次中期計画のポイント

原単位の変更

 第三次中期計画で掲げた定量目標の温室効果ガス(CO₂)および最終廃棄物処分量の削減目標は計画通り達成することができました。続く第四次中期計画では削減対象に電力と水の使用量を加えた4つの環境負荷項目について向こう3ヶ年の平均負荷を原単位表示で2012年度実績比3%低減することを目標とします。

なお、対象事業所拡大に伴う製品の多様化を背景に、海外生産事業所について原単位の見直しを行いました。 第一次~第三次中期計画における当社の主要製品は出力数キロワットまでの中小型モータに集中していたことから生産台数あたりで環境負荷を計測するのが妥当でした。第四次中期計画からは出力数十メガワット以上の大型モータなどが加わるため、従来の方法では実態が反映されない可能性があります。

従って第四次中期計画より、生産事業所が排出する環境負荷の原単位は現行の「製品生産台数1千台あたり」から「売上 高1千USドルあたり」へ変更します。
同時に、従来は環境負荷の集計結果を海外事業所と国内事業所に分けて報告していましたが、第四次中期計画以降は生産事業所と非生産事業所に分けて行います。
定性目標を掲げる環境マネジメント活動、製品による環境貢献、環境コミュニケーション活動については、今後も継続して取り組んでいきます。

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