Nidecの技術力

ファンモータの種類と特徴

風を起こし、熱を移動させたり、圧力を発生させるファンモータ。日本電産では、1982年からブラシレスDCモータを使ったファンモータを本格生産しています。幅広いラインアップを揃えるとともに、スーパーコンピュータを用いた流体解析などに裏打ちされた開発技術力、コスト圧縮に貢献する生産技術力でも長く蓄積したノウハウを有し、さまざまなジャンルで活用されています。
ここでは、ファンモータの役割・主な用途と種類について解説します。

ファンモータ、3つの役割

ファンモータは「熱の移動」「物質の移動」「圧力差」を必要とされる装置に取り付けられます。

<熱の移動>

熱の移動が求められるのは、通信機器やOA機器、ゲーム機など。CPUなど熱を発生するデバイスに強い風を当てて直接冷却するものや、機器内に滞留する熱を排熱するものがあります。サーバなど24時間稼働する機器には、なによりも信頼性が求められ、7〜8年でも回り続けられる耐久性が優先されます。一方、ゲーム機や家電で優先されるのは静粛性。静音性の高いモータと低騒音を実現する翼寸法や形状の羽根設計などにより静かさを実現しています。

<物質の移動>

物質の移動とは、水蒸気やにおいなどの粒子、分子を移動することを意味しています。一部の炊飯器では、炊飯器内の余分な水蒸気を強制排気する機能が搭載されており、ふっくらとした炊き上がりを実現しています。また、消臭機能付きの便器にも強力なファンが搭載されています。吸い込んだ空気を高静圧で吹き出し、フィルターを通過させることで脱臭しています。

<圧力差>

圧力差が用いられるのはコピー機など。風量、静圧をコントロールすることで、印刷時にコピー用紙を吸着して送り出し、排出トレーに積み重ねていきます。

Nidecのファンの分類

Nidecのファンモータは2つの分類を取り扱っています。その構造、メカニズムを解説します。

<軸流ファン>

軸流ファンはプロペラファンとも言われます。モータで駆動するシャフトがあり、それにプロペラがついています。これにより空気を吸い込み、シャフトに並行な方向に押し出します。プロペラの径を大きく取ることができるため、大量の空気を効果的、効率的に移動させられ、熱源となる対象を冷却したり、空間を換気します。電力をそれほど必要としないのも特長です。

<遠心ファン(ブロア)>

遠心ファンは、遠心ブロワとも呼ばれます。ハウジングのなかにモータ駆動のインペラが備わっており、軸方向に立てた羽根の回転により遠心方向に送風。吹き出し口に集中し、強い圧力で空気を排出します。狙いを定めて送風できることから、より多くの熱を発生させる電子機器で特定部位を冷やすのに適しています。

近年、コンピュータや家電製品は加速度的に高性能化し、これらの製品の発熱量は増加の一途をたどっています。ファンモータは、これら製品の冷却に必要不可欠であり、その活躍分野はますます広がりを見せ、用途も多様化してきました。
このような市場動向から、ファンモータにはより高い冷却性能と静粛性が求められています。
Nidecは、従来のファンモータを進化させた高風量・高静圧・高効率であるとともに低騒音・低振動を実現、地球環境にも配慮した、あらゆる市場ニーズにお応えするファンモータを提供してまいります。

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